花粉症・アレルギーにステロイド注射が効果的!?【花粉症・アレルギー注射】
花粉症・アレルギー対策
今年は早くも花粉の飛散報道がされていますね。
松山淳記念クリニックで行う「花粉症・アレルギー注射」はケナコルトーA(合成副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)製剤を使用しております。
花粉症に対して高い効果を発揮する薬ではありますが、同時に副作用も多い治療になりますので、ご理解を深めて頂くためにも解説致します。

2025年の花粉飛散量の傾向
・昨年よりスギ・ヒノキの花粉飛散量が増加する地域が多い
・昨年との比較
東海や都内の一部地域を除いて、多くの地域で増加する
・例年(過去10年の平均値)との比較
東の一部を除いて多くの地域で多くなると予測されています。
本格的に花粉が飛び始める前からの内服や点鼻薬の使用でも症状を抑えきれない方には、当院での花粉症・アレルギー注射(ケナコルト注射)を試されてはいかがでしょうか?
ケナコルトーA:合成副腎皮質ホルモン
1回の筋肉注射で2~4週間効果の持続が期待出来ます。
しかしながら、ステロイド剤の筋肉注射は全身投与であり、点鼻(局所投与)と違って種々多様の副作用が出る可能性があるため注意を要します。
ステロイドとは?
副腎皮質から分泌されるストレスホルモンです。
副腎でヒドロコルチゾン(ステロイドの一種)に換算して、1日あたり5~30mgのステロイドが分泌されています。朝に多く分泌され夜に低下していくホルモンです。
他のホルモンは身体の一部にしか作用しないのに対し、ステロイドホルモン受容体は全身にあるめ多くの作用がみられます。体内の血糖・脂肪・電解質・骨・筋肉の代謝に影響します。
ステロイドの作用
- 筋肉でのタンパク質代謝、脂肪組織での脂質代謝を上げ、体内の血糖値を上げる
- リンパ球や間質細胞などの効果を止めて、組織での炎症を抑える
- 気持ちを高揚させる
などの効果がありとても良い作用ではあるのですが、悪い点を挙げるとすると血糖値を上げ過ぎてしまうと糖尿病になり、炎症を抑えすぎてしまうと、ばい菌が入った時に戦えなくなってしまい、気持ちを高揚させすぎるとイライラに繋がります。
つまり、賢く使わないと不利益を被る事になる可能性があります。
花粉症・アレルギー注射の特徴
炎症やアレルギー、過剰な免疫力を抑え花粉症やアレルギー反応を抑制する働きがあります。
持続期間
一度の注射で2~4週間は効果続きます。
こんな方におススメ
内服薬・点鼻薬では花粉症・アレルギーの症状をコントールが出来ない方
花粉症・アレルギー注射が勧められない方
・ケナコルトに対して注意が必要な疾患をお持ちの方
・小児・65歳以上の方
・妊娠中・授乳中の方
禁忌
1.感染症・全身の真菌症・結核・単純疱疹性角膜炎の方・・・免疫抑制による感染症増悪(ウイルス、細菌、真菌、結核菌)
2.消化性潰瘍の方・・・悪化
3.精神病の方・・・悪化のリスク
4.白内障/緑内障・・・水晶体線維や眼圧に影響
5.高血圧症、電解質異常・・・ミネラルコルチコイド作用
6.血栓症・・・血栓症悪化
7.直近の手術etc・・・創傷治癒の遅延
8.急性心筋梗塞の既往・・・心破裂の報告
慎重投与
- 糖尿病
- 骨粗鬆症
- 腎不全
- 肝機能低下・脂肪肝
- 脂肪塞栓症
- 重症筋無力症の方
- 甲状腺機能低下
副作用
低頻度(1%以下)の副作用
誘発性感染、続発性副腎機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、うつ病、皮下出血、皮膚萎縮、高血圧、膿瘍
高頻度(4%未満)の副作用
満月様顔貌、月経異常
まとめ
・花粉症・アレルギーに使われる注射である。
・1回投与で2~4週間持続する。
・副作用が起こりえる
・内服薬だけでコントロール出来ない方には良い治療である。
ご自身の花粉症・アレルギーの症状を振返り、花粉症・アレルギー注射を打つかを考えられても良いと思われます。悩まれている方は医師にご相談下さい。
費用
花粉症・アレルギー注射:4,950円(税込)
お問合せ下さい
ご興味のある方は大阪・梅田駅近、松山淳記念クリニックまでお問合せ下さい。
TEL:06-6690-8937