糖尿病再生医療

インスリン注射・投薬などの
従来の糖尿病治療に加えて
新たな選択肢を

糖尿病は一度発症すると、損傷したすい臓や血管の回復が難しいため、根本的な治療は出来ないと考えられてきました。
しかし、私たちの体内にある「幹細胞」の能力を最大限に使った再生医療が、糖尿病の完治につながる新たな治療法として注目されています。

糖尿病とは

食事をすれば、炭水化物はブドウ糖に分解されて腸から吸収されます。血管に入った糖は、すい臓から分泌されるインスリンの作用で細胞に取り込まれることで身体のエネルギーとなります。つまりインスリンが血中の糖をコントロールしているのです。

もしも、すい臓が弱ってきてインスリンの分泌量が少なくなってしまったり、血管に入る糖が多すぎると、糖を細胞に取り込むことができず、血液中の糖が増えて血糖値が高くなります。この血糖値が高い状態を『糖尿病』と言います。

一般的な糖尿病治療

薬物療法

内服薬での治療が難しい場合、インスリン注射の自己注射を行います。不足したインスリンを注射で補い、健康な人のインスリン分泌に近づけます。
しかし、下記のような懸念点があります。

  • 一日に数回、注射をする必要がある(そのための時間や場所が都度必要)
  • 同じところに針を刺し続けると皮膚が硬くなり、痛みの原因になったり、薬の効きが悪くなったりする
  • インスリン注射で使用した針は一般ゴミとしては捨てられないため、処理が煩雑
  • 副作用で低血糖が起きた場合、対処が遅れると死に至る恐れがある

食事療法

糖尿病は多くの場合、生活習慣、特に食習慣の乱れが大きく関わって発症します。そのため、食事療法は糖尿病治療の基本と言われています。適切なカロリーの範囲内で栄養素をバランスよくとることで、すい臓の負担を軽くして働きを回復させたり、インスリンの補給による血糖コントロールを行いやすくします。
しかし、下記のような懸念点があります。

  • 食の好みや習慣をなかなか変えにくい
  • 調理する立場にない場合、思うような食事療法ができない
  • 決められたカロリーの範囲内で、栄養素を過不足なくとることが難しい

運動療法

運動療法は、食事療法と並んで糖尿病の基本の治療法と言われます。歩行やジョギング、水泳などの有酸素運動を継続して行うことで、外から補給しているインスリンの働きを高めることができます。
しかし、下記のような懸念点があります。

  • 間違ったやり方で行うと、糖尿病を悪化させたり、心筋梗塞などの合併症につながることがある
  • 時間がない、運動が苦手、天候に左右されやすいなどの要因で、継続して取り組むことが難しい
  • 年齢や持病などで取り組めない場合がある

いずれの方法も、食事制限や運動制限、常時薬や注射器の携帯など、日常生活への影響は避けられません。さらに、毎日変化のある生活の中で血糖値を正確に調節することは簡単ではなく、薬や注射によって血糖値が下がりすぎる低血糖への対策も必要であることが一般的です。

再生医療で行う糖尿病治療

私たちの身体には、赤血球や皮膚、軟骨など様々な組織の細胞に変化する能力を持つ幹細胞という細胞があります。幹細胞には、傷ついたり弱ったりした細胞を修復する働きがあります。この幹細胞の自己修復力を高め、損傷したすい臓や血管に働きかけて機能を修復することで、本来備わっている身体機能を正常に戻すというのが糖尿病における幹細胞治療です。
つまり、休息や食事など自分の力だけでは機能の修復や回復ができない部分を、自分の細胞の力を高めることで修復するということです。

期待できる効果

  • 根本的な治療が見込める

    幹細胞を点滴投与することで損傷したすい臓や血管が再生され、インスリン分泌や血管での糖取り込み能力の回復が見込めます。

  • インスリン投与が不要になるのが期待できる

    薬剤のような一時的な血糖コントロールではなく、傷んだすい臓自体を再生してインスリンの精製能力そのものを改善するため、発症する前の正常なすい臓に近づけることが出来ます。その結果、治療後はインスリン投与が不要になる可能性もあります。

  • 合併症を防げる

    糖尿病は自覚症状がないまま進行することが多く、その結果合併症を引き起こし日常生活に大きな支障をきたします。再生医療では、糖尿病そのものを根本から解決する可能性があるため、早期の治療で合併症を引き起こす可能性も大きく下げることが出来ます。

  • 入院せずに治療ができる

    脂肪の採取は注射で行い、15分ほどで完了します。培養後の細胞投与も注射や点滴などで行うため、入院する必要はありません。

こんなお悩みに効果が期待できます

  • 一日に何度もインスリン注射を打ちたくない
  • 血糖値を下げる内服治療が面倒だ
  • 糖尿病予備軍といわれ不安になっている
  • 糖尿病初期で食事管理や運動療法をしている

当クリニックで行う糖尿病治療の特徴

体の負担が少ない自己脂肪由来幹細胞を使用

当クリニックで行う再生医療は、「自己脂肪由来幹細胞治療」です。自己脂肪由来幹細胞治療は、まず患者様の身体から取り出した幹細胞を生体外で培養し、一定の量まで増やしてから患者様ご本人の体に戻します。戻す細胞は自分自身の細胞なので拒絶反応やアレルギーが起きにくく、安全性の高い技術です。
いま注目の医療であり、国内外の数々の医療研究機関によって効果やメカニズムが研究されています。

安全性の高い培養加工施設との連携

自己脂肪由来幹細胞治療を行うには、培養技術がとても重要です。ポイントは2つあります。 ひとつは「幹細胞の生存率(培養した幹細胞は生きているものを投与しないと意味がありません。生存率が高いほど、身体に定着しやすくなります)」、もうひとつは「幹細胞の大きさ選定(ただ幹細胞を増やすだけではなく、血管の中をスムーズに動ける大きさのものを選定する必要があります)」です。
当クリニックの連携している培養加工施設は、上記2つのポイントを満たしています。高い技術を持つ培養加工施設と連携を取ることによって、高水準の幹細胞治療を提供することが出来ます。

糖尿病治療の流れ

Flow01診察

問診・触診・画像診断・血液検査などの結果を踏まえて、お客様が脂肪由来幹細胞治療に適しているかどうかを確認いたします。
※他院での画像検査(レントゲン・MRI)の結果がある方は、データをお持ちいただけますとスムーズな診察につながります。

Flow02治療効果やリスクのご説明

詳しい治療内容や効果、リスクについて分かりやすくご説明いたします。疑問点や不安なことなどがありましたら、遠慮せずに何でもご質問ください。また、メリットだけでなく、デメリットもきちんとお伝えいたしますので、どうぞご安心ください。
※治療にご同意いただける場合は、今後の具体的なスケジュールを決定いたします。

Flow03脂肪の採取

お腹・お尻・太ももなどのいずれかを局所麻酔後に約1センチほど切開し、皮下脂肪組織を採取いたします。脂肪採取には入院を必要とせず、外来処置で短時間のうちに完了します。

Flow04細胞の培養

採取した皮下脂肪は、提携先の細胞培養施設へ送付し、無菌室で24時間管理下での培養を開始します。培養には1~2ヶ月間要し、培養後は専用の容器を使用し、衛生状態と温度を厳重に管理した状態で当クリニックに輸送されます。

Flow05細胞の投与

お客様が選んだ投与日に、培養した脂肪幹細胞を主に点滴で血管内に投与します。一度開封した細胞は保存できないため、指定日に必ずご来院ください。
その後、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月と経過を見ながら、合わせて治療効果の確認や画像検査を行い、効果を検証していきます。

糖尿病治療の料金

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糖尿病治療について

治療期間/○ヶ月~○年
治療回数/○回~○回

糖尿病治療の考えられるリスク

脂肪採取はお腹・お尻・太ももなどのいずれかの目立たない部位を1cm~2cm切開して行います。
小さい傷なので段々目立たなくなりますが、切開当日や数日は内出血や赤みが出たり、筋肉痛のような痛みを感じる場合があります。
その他にも、消化不良・下痢・吐き気・鼻血・皮下出血などの副作用が出る場合があります。