動脈硬化症の幹細胞治療

動脈硬化症に対する
幹細胞治療(再生医療 第二種)

幹細胞による血管修復・再生作用と抗炎症作用に着目し血管内の炎症を抑え、症状の緩和と治癒を目指す治療です。
ご自身の脂肪由来間葉系幹細胞を使用するため、免疫拒絶反応がなく、副作用の少ない治療法です。

動脈硬化症とは

動脈硬化症とは、全身に血液を送り込む役割を担う動脈の内壁に悪玉(LDL)コレステロールがドロドロの粥状物質(プラーク)によって肥厚し硬化した状態を指します。
脂質異常症や糖尿病・高血糖・高血圧・内臓脂肪型肥満・喫煙・運動不足などの危険因子により、最終的には動脈の血流が遮断されて、酸素や栄養が重要組織に到達できなくなる結果、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因となります。

動脈硬化症による病気

日本人の死因上位を占める「心疾患」や「脳血管疾患」※などの重大疾患につながる動脈硬化症。

動脈硬化症への幹細胞による治療(再生医療)

当クリニックの幹細胞治療では、患者様ご本人の身体から採取した幹細胞を体外で培養し、数を増やして身体に戻すことで、血管を修復・再生して症状の改善を狙います。
血管内の炎症を抑えることで、症状の悪化や進行を防ぐ効果が期待できます。それにより合併症の狭心症や心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤・腎梗塞・手足の壊死・高血圧・高血糖・脂質異常症・糖尿病・脳卒中・虚血心疾患等の治癒効果も期待できます。

動脈硬化症の一般的対処療法と幹細胞(再生医療)との違い

一般的な治療法は、動脈硬化症の進行を抑えることに重点を置き、生活習慣や薬物で血管の健康を維持することを目指します。一方、幹細胞療法(再生医療)は血管の再生や修復を目指す新しい治療法です。動脈硬化の発症リスクである高血圧、脂質異常症、糖尿病などに対する治療薬や、血栓の生成を抑止する抗血小板剤、抗凝固剤は複数存在しますが、動脈硬化の改善を直接促す本質的かつ有効な薬剤は未だ開発されていません。
幹細胞による治療(再生医療)により、動脈硬化による炎症の抑制と血管新生効果が期待でき、動脈硬化症により発生した虚血症状の改善を促す可能性があります。
動脈硬化症が原因となる心筋梗塞や脳卒中など、突然死や後遺症が残るなどの危機的な状況にならないようにするためにも幹細胞による治療(再生医療)が期待されています。もちろん、動脈硬化発症因子である食事・運動・禁煙等の生活習慣の改善は大事です。

当クリニックの脂肪由来間葉系幹細胞点滴療法においての特徴

幹細胞による治療(再生医療)に期待できる動脈硬化症以外の病気

幹細胞による治療の特徴

  • 男女問わず治療を受けられる
  • 自分自身の幹細胞を使用する
  • 重篤な副作用が報告されていない
  • 更年期障害をはじめ、さまざまな症状へ活用ができる

当院の提携培養施設及び培養手法の特徴

当クリニックで治療を受けられる方の細胞培養は多数の実績を持つ国内屈指の信頼できる培養施設と提携しており、厚生労働大臣から特定細胞加工物製造が許可され、施設番号も取得しております。
国内トップレベルの臨床実績を誇る再生医療認定医の下、専門技術を習得した培養士が脂肪組織を最終的な細胞検査まで責任を持って培養しております。

特徴

日本唯一の東京大学と共同研究・連携を行っている培養施設です。

①東京大学と連携し常に培養技術がアップロードされ続ける
②幹細胞の培養方法のブラシュアップ
③最新論文に基づいた培養プロトコルの適宜変更
④植物エクソソームの共同研究

投与に合わせてその都度培養

培養を投与分1回でまとめてせず、投与に合わせてその都度培養するので、幹細胞の高い生存率を誇ります。
《幹細胞の生存率の高さ》
投与前日に行う出荷前検査において幹細胞の生存率が約97% ※一般的な培養施設の生存率は85%~90%程度

低酸素培養

低酸素環境は幹細胞の多能性保持、分化制御、細胞生存率を向上させる事ができます。

安全性の確保

各種安全性試験の実施
①無菌検査 ②Endotoxin検査 ③Mycoplasma否定試験

治療プランと特徴

治療費用 お問い合わせください
血液検査(採血)《感染症検査》 ¥7,700(税込)

上記価格には 脂肪組織・血清採取、術後処理、細胞の培養(調製)、培養幹細胞の投与、のすべての費用が含まれています。

脂肪由来幹細胞治療について

治療期間/3ヶ月~6ヶ月
治療回数/治療内容によって異なる

本療法の実施方法

①血液検査→②脂肪組織、血清の採取→③術後処理・抜糸→④細胞の調製→⑤培養幹細胞の投与→⑥予後検診

当クリニックの脂肪由来間葉系幹細胞点滴療法においての特徴

1. 培養を投与分1回でまとめてせず、投与に合わせてその都度培養するので、幹細胞の高い生存率を誇ります。
2. 低酸素培養による培養を行う事で幹細胞の多能性保持、分化制御、細胞生存率が向上します。
3. 幹細胞の生存率の高さ(投与前日に行う出荷前検査において幹細胞の生存率が約97%)

4. 幹細胞培養時に幹細胞とは別に幹細胞培養上清液が1ml×20本作られます。
こちらをご自身に投与する事が可能です。(2回までの投与は幹細胞治療費用に含まれます。)

5. 【脂肪採取後の創傷治癒を早める】
高濃度ビタミンC点滴(水素入り)及び水素吸引を脂肪採取中又は施術前後に行います。(幹細胞治療費に含まれます。)

よくあるご質問

Q
幹細胞治療は、どのクリニックでも受けられますか?

受けられません。実施再生医療技術ごとに再生医療等提供計画を作成し、厚生労働省が許可した特定認定再生医療等委員会によって基準に適合しているのか否かの審査を受けなければなりません。再生医療等提供計画番号を取得した医療機関でのみ、幹細胞の投与が可能です。
上記の条件を満たしているクリニックであることをご確認のうえ、治療を受けられることをおすすめします。

Q
幹細胞治療に副作用はありますか?

ご自身の幹細胞を培養し投与しますので、副作用はほとんどないと考えられます。脂肪由来の幹細胞はがん化のリスクが極めて低く、現時点で上記のような健康被害の報告はされていません。

Q
脂肪採取から細胞投与までにどれくらいの期間がかかりますか?

幹細胞の培養期間には個人差がありますが、4~8週間ほどかかります。
幹細胞治療の流れの詳細は13~14ページをご覧ください。

Q
1回に投与する幹細胞の数はどれくらいですか?

一般的に3千万個~2億個です。

Q
1回の投与はどのくらい時間がかかりますか?

約1時間30分から2時間です。

Q
治療に年齢制限はありますか?

厚生労働省の認可を受けているクリニックでは、一般的に20~80歳が多いです。
当クリニックでは18~90歳を対象としています。

Q
脂肪を取る手術はどのようなもので、時間はどのくらいかかりますか?

局所麻酔で数ミリ、腹部皮下脂肪を採取します。かかる時間は、一般的に15分~30分程度です。

Q
効果が出るまでにどのくらいの期間がかかりますか?

個人差がありますが、3ヶ月後~半年後で効果が期待できます。症例によっては、1ヶ月後から効果をご実感いただける方もいらっしゃいます。

Q
幹細胞療法は、どのような疾患に対して効果がありますか。

脂肪由来幹細胞治療は、非常に多くの疾患に対する有効性が報告されています。

【期待される効果】
脳梗塞、脊髄損傷、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、末梢神経障害、慢性疼痛、膝関節症、アトピー性皮膚炎、AGA、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、慢性腎臓病、肝臓病(肝炎、肝硬変、肝障害など)、自己免疫性疾患、更年期障害、歯周病など

Q
再生医療は、健康保険は効きますか?

健康保険対象外です。自費診療となります。

当院の幹細胞治療(再生医療)の流れ(4回投与の場合)

Flow01カウンセリング

お悩みやご希望をお聞かせいただき、医師がしっかりと診断します。
その後、インフォームドコンセントを遵守し、医師から再生医療の目的や施術内容について詳しく説明します。

Flow02血液検査(採血)《感染症検査》

特定のウイルスや細菌に感染していないかを検査します。
その結果で問題のない方のみ、治療を受けていただけます。結果は通常1週間程度でわかります。

Flow03脂肪の採取

腹部などを数ミリ切開し、少量の細胞を採取します。局所麻酔を行いますので、痛みはほとんどありません。

Flow04幹細胞培養

患者様から採取した幹細胞は細胞培養加工施設に送られ、施設での検査をクリアした後に培養を開始します。培養期間は約5週間です。

Flow05幹細胞投与(1回目)

約5週間後に、1回目の幹細胞投与を行います。

Flow06幹細胞投与(2回目)

約1~2ヵ月後に、2回目の幹細胞投与を行います。

Flow07幹細胞投与(3回目)

約3ヵ月後に、3回目の幹細胞投与を行います。

Flow08幹細胞投与(4回目)

約4ヵ月後に、4回目の幹細胞投与を行います。

Flow09予後検診

最後の幹細胞投与から約6ヵ月後に予後検診を行います。

本療法における安全性 

(1)脂肪採取時に関連した合併症 脂肪組織の採取後に、術後感染や、肥厚性瘢痕(傷跡の盛り上がり)、傷口からの出血、採取部の内出血、内出血後の腹部皮膚の色素沈着、創部の疼痛・腫れ(はれ)などの合併症を引き起こすことがあります。
また、当院および医療連携先のクリニックでは過去に一度もございませんが、ごく稀に発生しうる重篤な合併症、副作用としては、以下の通りです。
出血による貧血・血腫・腹筋の損傷・腹膜炎・アナフィラキシー反応(急性アレルギー反応による冷汗、吐気、腹痛、呼吸困難、血圧低下、ショック状態など)いずれの場合も、万が一発生した場合には、緊急に対応いたします。
(2)細胞投与 幹細胞の投与の際に、注射部位の疼痛、過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)、注射部位の硬結、内出血など予期せぬ合併症を伴う場合が稀にあります。その場合、担当医の判断により投与を中断または中止し、適切な対応をさせていただきます。また、当院および医療提携先のクリニックでは過去に一度もございませんが、ごく稀に発生しうる重篤な合併症、副作用としては、以下の通りです。
・赤ら顔・吐気・嘔吐・穿刺部の神経障害・アナフィラキシー反応(急性アレルギー反応による冷汗、吐気、腹痛、呼吸困難、血圧低下、ショック状態など)
・肺塞栓(注入した細胞による肺血管の閉塞、症状が重いと呼吸困難を引き起こし、過去に国内で死亡例がございました)いずれの場合も、万が一発生した場合には、緊急に対応いたします。